【赤坂】クセのない赤シャリに支えられた、シンプルな若き正統派江戸前寿司屋「きざ㐂」
きざ㐂
(kizaki)
【アクセス】
赤坂見附駅から徒歩3分
【コース】
おまかせ握りのみ:12000円
【このお店のスペシャリテ】
・突先巻き
まずは挨拶代わりのマグロの突先巻。甘さ抜群の突先とパリッパリの海苔の相性は凄まじい。
・米茄子と白子の治具煮
ここで突き出し。ネギのシャキシャキ感が素晴らしい。
・ヒラメ
まずは定石的にヒラメからのスタート。ふんわりとした身質に赤シャリが合う。固めの米が立った赤酢のシャリが美味い。
・スミイカ
鹿児島県出水。この時期はスミイカ。歯切れがギュインギュインで美味い。筋肉質。
・春子鯛
美しい。朧をまぶした芸術的な逸品。ソフトな身質で柔らかく可愛い。
・中トロ
ここで34kgの噴火湾。香りが強烈。
・大トロ
中トロよりもサクッとした歯入れからのねっとり感。いやらしくからみつく。
・大トロ
こちらは津軽海峡の115kg。ぼってりとした唇のようなナイスフォルム。シャリとの相性抜群。
・赤身
この赤身色が濃くてステキ。口に入れると一気に広がる漬けの香り。個人的にはトロより赤身派だ。
・コハダ
天草。シンプルフォルム。噛むほどに酢と塩の味が香る。
・車エビ
長崎。温かい温度でぷりぷり感を味わう。食べやすいサイズ感。
・サワラの昆布締め
明石のサワラ。かなりシャリと馴染むバランスの良さ。さっぱりとした味わい深い。
・シメサバ
青森県八戸、定置網のサバ。綺麗なフォルム。すいもあまいも経験した熟女のような美しさ。酢締め加減も弱めでサバの脂をさっぱり味わえる。美味い。
・サンマ
素晴らしいフォルム。こんなサンマの握りは見たことがない。肝醤油の香りとアツアツのホロホロ食感。ふっかふかのベッドにだいぶしたかのような包容力がある逸品。
・いくら
岩手県の三陸沖のいくら。口の中に海が広がる。ほんのりと香るゆずの香りがイケてる。優しい味わいだ。
・バフンウニ
綺麗で可愛いフォルム。口に入れた瞬間に強く濃い甘みが一気にくる。
・煮ハマグリ
ナイスフォルム。口に入れた瞬間に肉肉しいムチムチ食感に襲われる。噛むほどに滲み出るハマグリ汁が美味い。
・アナゴ
もちろん対馬。あっつあつ。口いっぱい広げて頬張る嬉しさよ。美味い。
・シャリ玉
新潟の米を使用。赤酢のまろやかな奥深さを感じられる。修行先のとかみよりも柔らかな印象を受けた。
【まとめ】
いい意味でクセがなく食べやすい、美味い江戸前寿司屋という印象が残った。この店行っておけば外すことはない、そんな寿司屋だ。
大将の木崎さんはなんと31歳。28歳の若さで銀座の名店「鮨 とかみ」から独立を果たしたというから驚きだ。甘みのある米とまろやかな赤酢が組み合わさった赤シャリは万能型。口数少なめのポーカーフェイス系の大将が醸し出す適度な緊張感が心地よい。比較的予約も取りやすいので、手軽に本格派江戸前寿司を食べたい時に重宝される次世代の名店だ。
【食べログ】
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