【銀座】怒涛のおまかせ36品!ダイバーシティなTokyo Sushi Restaurant「はっこく」
はっこく (hakkoku)
銀座5丁目、銀座の一等地から一歩入った通り沿いの飲食ビルの3階。エレベーターが開いた瞬間に広がる非現実的なモダンな空間。「はっこく」。銀座の名店「鮨 とかみ」でヘッドシェフを務めた佐藤大将が2018年2月にオープンさせた話題の店。
3つのカウンターがあり、1番手の佐藤大将、2番手の斎藤大将、そして3番手の矢澤大将がそれぞれ客をもてなす。怒涛の江戸前握り30連発、というはっこく流の寿司コースをいただく。
【アクセス】
銀座一丁目駅から徒歩7分
【コース】
おまかせ:2.2万円
※握り手によって変動。
1番手3万円、2番手2.5万円、3番手2.2万円。
【このお店のスペシャリテ】
・突先
マグロ突先の手巻きから劇場の幕が開ける。いきなり手巻きからというスタートはかなり珍しい。先制パンチを食らった。
・(野菜皿)菜の花
・ヒラメ
・春子鯛
・アジ
・フグの白子
丸みを帯びたナイスフォルム。モチっとした皮目の弾力と柔らかくとろけていくとろみを感じられるのが特徴。美味い。
・ボタンエビ
コリっという一瞬の食感とネットリとした粘りある甘み。これぞボタンエビ。
・キスの昆布締め
・金目鯛のゆず漬け
舌にまとわりつくような食感。千葉県銚子市の金目鯛はやはりモノが違う。
・シメサバ
・真旗魚(マカジキ)
・煮ハマグリ
ずーっと噛み締めていたい。江戸前のハマグリは美味い、本当に美味い。
・(野菜皿)ビーツと白菜の蒸し
・クエ
まるでエンガワのようなクエ。九州産の大物。3.4日熟成。噛めば噛むほど脂が滲み出てくる。幸福感に包まれる。
・ぶり
氷見産。KING OF ぶり。分厚くてもちもち。脂が素晴らしい。佐渡産のマグロのような酸味がある個体よりも食べやすい印象を受けた。
・マナガツオ
西京焼風に。焼魚を寿司にした、みたいな感覚の面白い寿司。角ばったフォルムも素晴らしい。
・赤貝
大分産。フルーティな香りはないが、シャキッとした食感。サバサバとした女性のようなサッパリ系のネタだ。
・スミイカ
ここからはっこく名物、怒涛のマグロ5連続。もちろん、日本一のマグロ卸「やま幸」のマグロだ。この日千葉県勝浦で水揚げされた個体。4番バッターマグロ様、ここに降臨。
・赤身
まずはさっぱりとした赤身から。
・血合い中トロ
誰からも好かれるいいオンナという感じ。いやらしさがないのがいやらしい。女優に例えるなら、広瀬すず、だろうか。
・背トロ
・霜降り
・漬け
マグロ5連発は漬けで締め。酸味と甘みが絶妙バランス。意外とペロッといけてしまう。
・(野菜皿)ピーマンの塩昆布和え
・コハダ
・レア車エビ
反則。車エビはやはりレアが正解だと見せつけられる自信に満ちた握り。やっぱり江戸前には車エビの存在が不可欠だと痛感させられる。
・あん肝
・平貝
ゆずの風味がほのかに香る。尖ったホタテのようなイメージ。ツウなネタだ。
・サヨリ
・(野菜皿)ケールとほうれん草のサラダ
・サワラ
・毛ガニ
・のどぐろ
・ウニ
ウニは軍艦で。甘みの強い北海道のバフンウニ。口に入れた瞬間、サイダーのようにシュワッと液体に変わる。やっぱりウニは飲み物なんだと学ばせてもらえる。
・アナゴ
・シャリ玉
パンチの効いた赤シャリ。2種類の赤酢と塩だけでつくる。シャリ単体で食べると酸味と塩味が比較的強め。マグロに合うような力強いシャリだ。
・玉
玉ではなく、クリームブリュレ、と表現した方がしっくりくるだろう。上の炙り部分は完全にカラメル風。怒涛の握り30カンはっこく劇場、これにて閉幕。
【まとめ】
握り30貫、手巻き、箸休めの野菜が4皿、玉という合計36品のはっこくのおまかせ。幸福な満腹感、に包まれた。
今回は3番手で27歳の矢澤大将の握りを堪能。非日常の空間、若き大将とのトーク、マグロを中心とした多様性のあるネタはもはや「水族館寿司」とでもいったところだろうか。2軒目に行く必要がないくらい、お腹いっぱい美味い寿司を楽しく食べられる名店だ。
【食べログ】
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13217157/top_amp/