【熊本】次世代系名店!!天草のサラブレッド兄弟が繰り広げるハイセンスな寿司劇場「むら上」
むら上 (murakami)
期待の次世代名店が誕生した。その名は「むら上」。全国にも名を馳せる地方の超名店、天草市「奴寿司」の大将の息子兄弟が2020年1月に独立し、オープン。兄がシャレたつまみを担当。弟が握りを担当。地物を使ったコスパ満点でハイレベルなおまかせコースをいただく。
【アクセス】
熊本駅からタクシーで10分
【コース】
おまかせ:12000円
【このお店のスペシャリテ】
・アラのお出汁
まずはシンプルなお出汁から。侘び寂び感がある。禅のようなマインドフルネス状態になる。胃袋が温まる。
・フグときゅうり
予想外に優しい味わい。フグ特有の弾力ときゅうりのサクサク感のコラボにダシジュレがつつまれる。センスが高い。
・マグロのたたき
これは新しい独創的な味わい。シャリを揚げたクリスピーな逸品。イタリアンのような料理に、むら上のクリエイティブ力の高さを感じる。
・キハダマグロ
ノリ醤油で。日本酒のアテとしてイケてる逸品。
・蒸しアワビ
しいたけ、肝ソースと共に。「蘇」と呼ばれる牛乳から作られる乳製品を削ったものを上からかけて。これはやられた。ソースに混ぜられた卵黄がクリームのようなまろみを演出。フレンチ料理のエッセンスを加えたかのようなオシャレな逸品。
・車エビダシの細うどん
これは美味い。オマール海老のビスクのような濃いダシのスープに長崎の細うどん。これはとてつもないセンスを感じる逸品。
・黒ムツと春キャベツ
これはおしゃれ。まさか寿司屋でキャベツを食べるとは。黒ムツはふっくらとしなやかな歯ざわり。
・ムラサキウニ
まずは天草のムラサキウニから。むら上の握り劇場が幕を開ける。最高。あたたく甘めのシャリと常温のウニというコラボ。とろけるベストマッチ。「お、このシャリ美味いぞ!」と感じさせてくれる。
・アオリイカ ウニ塩
口に入れた瞬間の甘みが特徴。ウニ塩のまろやかな塩味が最高。この時点で間違いなく予約困難店になる店だと確信。
・石鯛
一晩だけ寝かせ。これはすごい。コリっという歯ざわりは独特。寝かせにより旨みが回っている。超ハイレベル。
・シマアジ
ネギと柚子胡椒で。分厚いカットに微笑み。柚子胡椒のピリリとくるスパイシーさが最高のアクセント。
・アジ
ナイスフォルム。見た目からして美味い。脂が口にまわり、じわじわと美味さを感じる逸品。いやー、レベルが高い。
・赤身漬け
那智勝浦。最高の色艶。丸みのある甘めの漬け。何度も言うが、シャリが抜群に美味い。
・中トロ漬け
赤身の漬けとは違うダシにくぐらせたこだわり。最上級のマグロでなくても仕立て方次第で美味くなることを証明している。
・炙りしめ鯖
ごつい。脂ノリノリ。見た目も味も、体育会系の仕事がデキる39歳独身商社マンのよう。
・車エビ
たまげた。岡山の名店「すし処 ひさ田」の観音開きパターン。この車エビはなかなか食べられないので嬉しい。悶絶するほどの絶品。
・炙り金目鯛
もちろん千葉県銚子。いつものごとく、金目鯛は反則であざといグラマラスさが特徴。大根おろしがいい味を出してサッパリと食べられる。
・牡蠣
追加。ネタとシャリの間には海苔醤油を。海のミネラルが広がる逸品。滋養がある天然の味。
・蒸しアワビ
追加。こんなに薄いのに、なんて旨みが強いんだという驚きが隠せないパワフルな逸品。薄造りでシンプルに握るアワビの寿司は珍しい。
・シャリ玉
むら上の激ウマ寿司を支えるシャリは甘めの白シャリ。食べやすい系のシャリ。本家「奴寿司」とは米や酢の配合は変えているとのこと。永遠に食べられるシャリだ。
・黒糖アイス
最後は自家製アイスで締める。これにてむら上劇場。間違いなく今後すごいことになりそうな予感だ。
【まとめ】
門のような入口を開けると広がるのは異世界。ゆったりとしたコの字型のカウンターで繰り広げられるおまかせは想像以上にハイセンスでハイレベル。お兄さんが手を込めて仕上げた日本料理屋、フレンチ、イタリアンのテイストが入ったオシャレなおつまみにまずはびっくり。そして弟さんが握る熊本天草ネタのフルコース。なによりも甘めのシャリが食べやすく、誰が食べても「美味い」と感じるだろう。
つまみ7品握り10品のおまかせコースは12000円で満足度が高い。今後間違いなく予約困難店への道を駆け上がっていくであろうと確信した。今のうちに訪問しておきたい名店だ。
【食べログ】
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お寿司が食べたいです🥺🍣