【溝の口】タイ料理屋出身の職人が握る、アジアンテイストの風変わりな寿司屋「鮨 すがひさ」

【溝の口】タイ料理屋出身の職人が握る、アジアンテイストの風変わりな寿司屋「鮨 すがひさ」

 

 

鮨 すがひさ

(sushi sugahisa)

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神奈川県川崎市、溝の口。ここに、寿司好きの間では密かに話題となっている変態寿司屋があるという。その名は「鮨 すがひさ」。なんと大将の菅さんは元タイ料理屋での経験があり、月に3日、タイ料理と寿司を融合させたイベント営業を行なっているという。食通の間でそれが話題になり、今では半年先まで予約が取れない人気となっているようだ。今回は普通の寿司営業の日にお邪魔した。

 

 

【アクセス】

溝の口駅から徒歩5

 

 

【コース】

おまかせ:10000

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・もずく

 

・あん肝とタコ

 

・いくらの茶碗蒸し

 

・カツオ

気仙沼の戻り鰹を分厚く。

 

・クエ

クエを蒸したものに、タイのエッセンスでバジルを甘酢で漬けて、梅肉と練ったものを。面白い。

 

・スミイカ

まずはスミイカを塩で。とぅるんとした滑らかさとコリッとした歯応えが美味い。

 

・金目鯛の昆布締め

下田。折り畳み式でネタを楽しめる。地味にエロくまとわりついてくる脂。赤シャリとの相性抜群。美味い。

 

・コハダ

天草。ナイスフォルム。リニアモーターカー型フォルムに興奮。酢を水で薄めてじんわりと弱めの締め加減で食べやすく仕上げている。

 

・赤身

ボストン。マグロ卸は山和。元々山和の社長大将がタイ料理屋時代の常連さんだったという付き合いから。シャリを覆うフォルムは膜を張っているかのよう。酸味がしっかりあり、美味い。

 

・シマアジ

3日ほど寝かせて。特有の香りが鼻を突き抜ける。

 

・イワシ

大阪湾。オアフ島の溶岩のようなゴツゴツ感とドロッとした肉感がすごい。じんわりと締めた味わい。

 

・トムヤム車エビ

エビバンジー型フォルムが可愛い。ここでタイ料理のエッセンスを。茹でたてあったかい車エビとシャリの間には、トムヤムクン風のエビで煮詰めた独自の調味料を潜ませて。エビやレモンの風味が。これはここでしか食べれないネタ。

 

・タチウオ

神奈川。キャンプでテントを張っているかのようなアウトドア型フォルム。コリッとした食感を楽しみながらも火入れしており、肉厚で頬張る。

 

・トロ

こちらもボストン。もはやカルビ。藻塩が染み渡る。美味い。

 

・サク漬け

大将の出身、大阪福島の千陽と同じフォルムのサク漬けを。

 

・シナモンアナゴ

締めはアナゴ。ここでタイエッセンス。間にはシナモンとはっかくを忍ばせている。シナモンの甘く魅惑の香りが口内、そして鼻の奥を刺激する。この店、やはり面白い。

 

・シメサバの生春巻き

これまた特別に、と。変化球系ネタを。寿司屋ではなかなかないライスペーパーで、シメサバ、ガリ、大葉、ゴマを巻く。こんなフォルム見たことない。シェルターのような、ライスペーパー膜に覆われたフォルム。一口で頬張ると、ライスペーパーが餅のような歯応えで、それとともにサバ、ガリ、シソの爽やかな酸味が追いかけてくる。これはここでしか食べられない衝撃のネタだ。

 

・シャリ玉

米は宮城のササニシキとササシグレを3:2でブレンド、酢は飯尾醸造の富士酢を3種類ブレンドし、塩。砂糖は入れず。ほんのりと硬い米質。全然キリッとせず、食べやすい優しい味わい。

 

 

【まとめ】

今回はタイ料理コースではなかったが、この品数で1万円はコスパ抜群だろう。博士のような丸メガネをかける菅大将はまさに、研究者。お客が驚く顔、喜ぶ顔を見たくて、色々なネタを出してくれる人柄がステキだ。中でもやはりここでしか食べられない、タイ料理のアレンジを加えた品々は記憶に残る。トムヤム車エビ、シメサバの生春巻握りには思わず驚いた。見た目のインパクトだけではなく、バランスを考えられた味もしっかりしている。普通の寿司を食べ飽きた時には、ふらっと訪れたい次世代の名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kanagawa/A1405/A140505/14070366/top_amp/

 

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