【岡崎】創業55年。客のわがままを叶えてくれる、地元客に愛される三河の隠れた名店「すしの善衆」

【岡崎】創業55年。客のわがままを叶えてくれる、地元客に愛される三河の隠れた名店「すしの善衆」

 

すしの善衆 (sushi no zensyu)

徳川家康が育った城、岡崎城を構える愛知県三河地区、岡崎市。名古屋から電車に揺られ40分、そして駅から徒歩30分という悪立地の中、町の寿司屋でありながらもこだわりの寿司を出し、繁盛している寿司屋がある。その名は「善衆」。善い人たちが集まるという想いを込めた店を構えるのは大将の大久保さん。町の寿司屋の底力を味わう。

 

 

【アクセス】

矢作橋駅からタクシーで10分

 

 

【コース】

おまかせ:8000円

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・チャンバラ貝

五島列島。シンプルに塩だけで味付け。先っぽが刀なような形をしているところからチャンバラ貝という名。ムチムチでグニっとした食感が特徴的。

 

・刺し盛り

町の寿司屋らしく、刺し盛りを。マグロ、赤貝、ヤリイカ、スズキという組み合わせ。スズキは朝獲れでコリコリ系食感。ビールが進む。

 

・じゅんさい

プチプチでみずみずしいじゅんさいとおろしたての大根おろしでキリッと辛く。

 

・鶏の唐揚げ

大将の大好物であり、このお店の人気メニューだという唐揚げがまさかの登場。カリッと揚がった衣と味がしっかり染み込んだジューシーな鶏肉。王道に美味い唐揚げ。これはハマる美味さ。

 

・碧南人参の天ぷら

驚いたのが地物、碧南人参の天ぷら。食べた瞬間、さつまいものような甘さ、かぼちゃのようなホクホク感。もはや人参ではない、かぼちゃ以上さつまいも未満な、驚愕の地物野菜にびっくりした。これは相当美味い。

 

・春子鯛

ここから握り。ハードめな食感で噛むほどにじわーっと甘酸っぱい風味が染み出てくる。大ぶりなフォルムがありがたい。

 

・スズキ

旬ネタ。見た目が美しいクリスタル系フォルム。寝かせずに。分厚いカットがハードめ食感で楽しい。

 

・甘エビ

石川県。やはり北陸の甘エビは文字通り本当にあまーい。肝醤油もより一層甘さを引き立てる。

 

・石垣鯛

長崎県五島列島。もっちりとした分厚さと噛むほどにじわじわくる白身なうまみ。惚れてしまう女性的なネタ。

 

・赤貝

三河湾。カニのようなフラワー式フォルムにテンションがぶち上がる。コリっと、サクッとした歯ごたえと独特のフルーティさが最高。

 

・アジ

大阪湾。フォルムがゴツくてカッコいい。産地に騙されることなかれ。程よい脂にタタキ梅とシソのさっぱりさが最適な組み合わせ。これは美味いぞ。

 

・マグロ

南マグロ。食べやすい。蛇腹の筋が美味い。

 

・アナゴ

ほろっほろ状態で手渡し。ふんわりとした食感に笑顔になる。

 

・金目鯛

安定の千葉県。ケチらずに大ぶりに切りつけたフォルム。ほんのりと火入れをすることで甘みが広がる贅沢なあざとい逸品。

 

・赤西貝

三河湾。別名、三河のサザエとも言われるという磯の香りとコリコリ食感がたまらないツウなネタ。さっぱりしていて美味い。

 

・三河湾のスペシャル貝巻

わがままを言って、せっかくなので三河湾の赤貝ヒモと赤西貝とキュウリをミックスして巻いてもらった特注の細巻き。貝好きにはたまらない究極のコリコリ食感を楽しめて満足。

 

・シャリ玉

白シャリ。やや固め。単体で食べるとほんのりと甘く、食べ飽きない大好きな味。この「町の寿司屋のシャリ」っていう感じがたまらない。

 

 

【まとめ】

昭和40年創業の老舗寿司屋。これだけわがままを聞いてくれ、ここに書いてないネタも含め、たくさん食べて1万円以下はありえない。まず、大久保大将の人柄がとても良い。2017年に2代目としてお店を引き継ぎ、握りだけでなく揚げ物調理など、1人で地元客をもてなす姿に胸を打たれる。おまかせで握りを頼みながら、揚げ物やつまみを食べたければ、対応してくれるというありがたさ。地元客に愛されるのも納得できる、楽しい地方の名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/aichi/A2305/A230502/23029892/top_amp/

 

 

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