【札幌】次世代を担う期待の超新星!ポテンシャルを秘めに秘めた北海道前寿司「すし てんちじん」
すし てんちじん (sushi tenchijin)
札幌の繁華街、すすきののメイン通り沿い、まだ新しいグルメビルの地下。重厚な黒い扉には「すし てんちじん」の看板。ドアを開けた先に堂々と掛けられた暖簾をくぐるとその先には9席のカウンター。すし善、伊勢寿司、鮨処有馬で修行経験を積んだ31歳の若き大将が2018年にオープンさせた。
次世代を切り拓く北海道前の寿司が繰り出されるてんちじん劇場が幕を開ける。
【アクセス】
すすきの駅から徒歩3分
【コース】
おまかせ1万円
【このお店のスペシャリテ】
・どんちっちアジ
普通のアジよりも三倍の脂が乗っているという島根のどんちっちアジ。肉厚で上品な脂身なのだが、後味はさっぱりしている。シンプルにアジの良さを楽しめる逸品。
・稚内のホタテ
早い段階でまず4貫の握りが登場。トップバッターは稚内の生ホタテ。「これぞ北海道の寿司」という感じ。歯応え、香り、素晴らしい。北海道に来て良かったと思える逸品。
・屈斜路湖のチップの昆布締め漬け
チップとは、ヒメマスの別名。口に入れた瞬間の滑らかな舌触りと噛めば噛むほど広がっていく濃ゆいマスの風味。これも北海道らしい逸品。
・ボタンエビの炙り
思わず笑ってしまう美味さ。炙られることによってエビの風味がより一層引き立たされいている素晴らしい逸品。軽く炙って食べるのが生エビの正しい食べ方なのかもしれない。これまたてんちじんイズムを感じさせてくれる逸品。
・サバの棒鮨
口に入れた瞬間美味いやつ。ずるい逸品。炙られたシメサバの酢加減が最高。シャリには細かく刻まれた青ネギとガリを混ぜている。持ち帰りたいがまだ試作品なのでもうすこし待ってくださいと大将。
・ニシン
これも北海道でしか味わえないであろう希少な握り。イワシのような見た目だが、イワシよりもさらにプリッととした食感と上品な脂が特徴。エシャロットと一味唐辛子がより一層旨味を引き立たせる。いいとこどりの北海道ネタである。
・コハダ
技術力の高い逸品。皮目の食感、酸味が強すぎない絶妙な酢締め加減。このタイミングでこれを出されたらお手上げである。
・ガリ
有馬の系譜を継ぐ永遠に食べれるガリ。7回もお代わりしてしまった。やめられない止まらないガリ。さっぱりやや甘めの味で後味はスッキリとしたからさ。薄くスライスされた食感はまるでタケノコのようなシャキシャキとした歯応えがやみつきになる。これまでで最もお気に入りのガリになったかもしれない。
・シャリ玉
赤酢と三温糖で仕立てた、てんちじんのシャリを握ってもらう。一粒一粒が立っているやや硬めに炊いたお米と絶妙な酢加減がベストマッチ。永遠に食べられそう。
・ムラサキウニとイクラとうずらの温玉TKG
今が旬の積丹半島のムラサキウニ、イクラ、そして半熟のうずら卵をシャリとかき混ぜて楽しむ、締めのTKG。ウニもイクラもさっぱりしておりかなり軽い。締めに丼というサプライズ感も含めて、最後まで楽しませてくれるてんちじん劇場に感激。
【まとめ】
正直驚いた。今後間違いなく進化し続け予約困難店になっていくポテンシャルを秘めに秘めた次世代系の名店。「地元の人たちをターゲットにしているのであまり価格は上げたくない」という価格設定はなんとおまかせ1万円。つまみ6品、握り12品ほどのボリューム感で、お酒を飲んでも1.2万~1.4万円くらいに収まってしまうというコスパの良さ、北海道前のレベル高すぎる寿司の数々、など脱帽要素満載で満足感の高い名店。
お店の雰囲気も固すぎず、砕けすぎずで居心地が良い。これからが超絶楽しみな札幌期待の新星寿司店だ。
【食べログ】
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