【白金高輪】分け隔てない笑顔の接客と1.5万円というコスパが光る穴場な名店「鮨 まつうら」
鮨 まつうら
(sushi matsuura)
高級住宅街、白金高輪。食べログの点数は3.0だが、密かに噂を聞く寿司屋がある。「鮨 まつうら」だ。大将の松浦さんは37歳。2019年9月末に開店したばかりの新店。「銀座おのでら」での海外経験を積んだ新たな江戸前寿司をいただく。
【アクセス】
白金高輪駅から徒歩12分
【コース】
おまかせ:15000円
【このお店のスペシャリテ】
・マグロの脳天手巻き
まずは挨拶代わりに。ボストンのマグロ。甘さ漂う。余韻が良い。
・煮タコ
神奈川県佐島のタコ。シンプルにめちゃめちゃ美味い味付け。
・石垣貝
岩手県。旬ネタ。突き抜ける特有の香りが素晴らしい。
・ツブ貝
北海道。シンプルに美味い。噛むほどに甘くなっていく。海の恵みに感謝だ。
・のどぐろ
珍しくつまみで。醤油の代わりに煎り酒で味付け。
・あん肝干瓢巻き
面白い組み合わせ。新政とのペアリングを。完全に美味い。久しぶりにガツンと美味い逸品を食べた。
・毛蟹の茶碗蒸し
噴火湾の毛蟹。トロトロ系。丸い味がする。大将の人柄が投影されている温かみのある逸品。
・アジ
千葉県富津市。珍しい産地。まずはアジから。美しい系のフォルム。
・シロイカ
アカイカ系。包丁を入れてお米のような見た目。甘くてシャリとのバランスが素晴らしい。
・タチウオ丼
焼き立ての竹岡のタチウオ、通称ドラゴンを丼にして食べる。柴咲コウのようなオーラと存在感が素晴らしい。清く美しい逸品。
・煮ハマグリ
茨城県鹿島市。口に入れた瞬間にお花の香りがふわっと広がりとてもびっくりした。噛むほどにうまみ系というよりはファーストインパクトの香りにびっくり。面白いぞこのハマグリ。
・シマアジ
三宅島。4日目。ねっとりまとわりつく妖艶な女性、それでいてさっぱりさもあり、話しやすい女性のようだ。
・ホッキ貝
ご存知長万部。ゴツゴツ系のワイルドフォルム。裏目を炙り香りと甘さを演出。そして噛むとハリのあるシャキシャキの食感。そして滲み出るうまみ。ワイルドな見た目、ハリのある肌ツヤ、味わい深さ、理想の男性像の要件を3つ満たす。理想の男性像に出会えた。テンションバク上がりだ。
・車エビ
熊本の養殖。天然車エビがほとんどないとのこと。夏は天然のシーズンのため本当は使いたいらしいが仕方なく。それでもしっかりめの火入れでハードめな食感。
・新いくら丼
いくらのシーズンが始まった。宝石のように煌めくこの子たちが可愛くてたまらない。鈴木福くんのような、ちびっ子系俳優のような味だ。
・漬け
ボストン11日目。166kg。素晴らしい赤色。化粧品業界ではこういう色のリップが流行っているのだろうか。素晴らしい色艶。一本釣りや延縄はマグロが暴れずに血が回らないため、ワイルドさが少なくさっぱり食べやすい味。これは一本釣り。
・トロ
エロエロ系。口に入れてびっくりしたのはまるでチーズのような乳製品的なねっとりさ。いやらしい。面白い味と香り。
・バフンウニ
北海道礼文島のバフンウニ。噴火型のフォルム。昆布系。旨味が強くずっと口の中に残っている。
・アナゴ
ご存知対馬。ワイルドでありながらねっとりと優しい。包容力に包まれる。
・シャリ玉
山形のお米。横井醸造の与兵衛。砂糖は使わず塩と酢のみ。最初は米の粘り気を楽しみ、後追いで塩と酢のキリッと感が追いかけてくる。
【まとめ】
かなり印象の良い寿司屋だ。37歳にも見えない若々しい松浦大将は初訪問客、常連客に分け隔てなく笑顔で接してくれる。つまみ、握りともにシンプルなラインナップだがトータルでバランスが良く、食べ疲れしない。そしてこの構成で1.5万円は穴場。一人一人のお客に丁寧に接してくれるため、誰でも笑顔で楽しめる。予約も取りやすいので、今のうちに通い始めたい次世代の名店だ。
【食べログ】
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13239788/top_amp/