【福岡】予約半年待ち!!優しさ溢れる大将が織りなす優美なおもてなし「鮨さかい」
鮨さかい (sushi sakai)
寿司激戦区、福岡県。その中でも予約が取れない超名店「鮨さかい」。広々としたカウンター12席の空間は立派な作り構え。東京の体育会系江戸前寿司屋「海味」で7年間修行を積んだ大将の堺さんが織り成すさかいワールド。
食べログ寿司部門全国4位の実力を堪能する。
【アクセス】
中洲川端駅から徒歩15分
【コース】
おまかせ2.5万
【このお店のスペシャリテ】
・京都舞鶴のとり貝と対馬のタイ すだち塩で
どちらも唸るような一品。タイの弾力あるイキイキとした食感。そしてとり貝の食感と香りは思わず「ヤバい」と口に出してしまうほどヤバい。すだちをたっぷりと絞ることで爽快感。噛めば噛むほどとり貝の風味が鼻を抜ける最高のつまみ。史上最高のとり貝に出会えた。
・噴火湾の毛蟹と利尻のバフンウニ 土佐酢ジュレがけ
これまた新たな発見をさせられた逸品。毛蟹とバフンウニを土佐酢ジュレで包み込むという発想が素晴らしい。
土佐酢ジュレの甘酸っぱさが予想以上に優しく、思わず笑みがこぼれる爽やかな贅沢つまみ。
・唐津の蒸し鮑 あわびのスープ
ムチムチな食感がおなじみ。この時期がシーズンの鮑。塩とわさびでしっぽりと。シーズンに入って香りが最高潮なんです!と大将。
そのあと出される鮑の出汁にも驚愕。味の濃さと旨味の深さに溺れてしまいそう。
・博多湾の海鰻
これまた予想外、なんと鰻を焼きでいただく。夏の時期だけに取れる季節品。臭みがないのが特徴。とんでもない脂と香ばしさが突き抜けている。つまみのトリにふさわしい、希少価値の高いけしからん逸品だ。
・ガリ
大好きな食感。隠し味の鷹の爪でキレのある後味を演出。寿司が来る前におかわりを頼んでしまった危ない脇役だ。最終的に5回もおかわりをしてしまった。
・キスの昆布締め すだちで
歯ごたえ、皮目のコリっと感がたまらない隠れた逸品。赤シャリとの酸味がマッチするオトナな握りだ。
・五島列島のシマアジの漬け
3.4キロのモンスター級、一生に一度出会えるか出会えないかという奇跡の個体。「噛めば噛むほど独特の甘みが出てくるのでそれを楽しんでください!」と大将。たしかに仰る通り。噛むほどに脂が広がり高め温度のシャリの酸味が調和される。口に入れてからなくなるまでの約15秒間、美味さの段階的な変化を楽しめる至高の逸品。
・京都舞鶴本マグロの中トロ
最高の逸品。日本最強のマグロ卸「やま幸」の紙がブランドを物語る。この日は京都の定置網で獲れた142キロ。さかい流赤シャリとの相性が一番良いのがこの中トロだと大将も自信顔のキングオブ寿司。いつまでも噛み締めたいマグロの酸味が後を引く。
・唐津の車エビ
茹でたてアツアツの車エビをレア状態で。なによりも見た目が美しい芸術的フォルムにまずは感動。優雅な曲線美がたまらない。
口に入れた瞬間から温かなエビの優しい甘みを楽しむ。とてつもなく幸せな時間を過ごせる感動の逸品。
・煮ハマグリ
にぎりの締めは穴子ではなく、シーズンのハマグリを。噛んだ瞬間の健康的な歯ごたえが印象的な逸品。ここからはネギトロ巻き、干瓢巻きで、さかい劇場が幕を閉じる。
【まとめ】
寿司はもちろん、大将の人柄、チームワークの高い接客…全てがレベル高く、上品なおもてなしを味わえるプロフェッショナルな名店!という印象が強く残った。
敷居が高そうなイメージをしていたがそんなことはなく、一見さんでも楽しませてくれるのはありがたい。つまみ10品、握り11貫、巻物2貫というボリュームも満点。お腹いっぱいに良い寿司を楽しめる福岡の江戸前寿司。6月の時点で年内の夜営業はすでに満席という恐ろしさ。予約はかなり困難だが、寿司好きならぜひ訪れたい幸せの名店だ。
【食べログ】
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