【青山】寿司屋界のディープインパクト。すし神様の最強遺伝子を継ぐ王道の新名店「鮨 あお」

【青山】寿司屋界のディープインパクト。すし神様の最強遺伝子を継ぐ王道の新名店「鮨 あお」

 

鮨 あお (sushi ao)

日本の中でも最も伝説的な店といえば、銀座の「すきやばし次郎」だろう。「すしの神様」と呼ばれる90代半ばの小野二郎大将。そんな神様の店で、「すきやばし次郎史上最強の弟子」との呼び声高い若き職人、岡崎亮さんが満を持して2020年6月に開店したのが「鮨 あお」だ。次郎最強のDNAを継ぐ職人の寿司をいただこう。

 

 

【アクセス】

表参道駅から徒歩4分

 

 

【コース】

おまかせ昼:23000円

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・マコガレイ

まずは白身から。シャリの柔らかさと酸が特徴的。初めて食べるシャリ。

 

・新イカ

スミイカの赤ちゃん。夏ネタ。口に触れた瞬間のぬるっとしたまろみを感じる。美味く、儚い。たまらないなぁ。

 

・シマアジ

コリっと、じんわり広がる脂。何度も感じるが、シャリだなぁと。これが次郎系か、と体感。

 

・赤身

ここから宮城県塩釜のマグロ3連発。シンプルイズベスト。これぞ握り寿司!というフォルムに興奮。シャリが柔らかく、ホロける感じ。

 

・中トロ

マグロ卸は、すきやばし次郎系列ということもたり藤田水産。エロフォルムに興奮。サラッとした脂が美しく美味い。

 

・中落ち巻

シャリ、海苔、まぐろたたきをシンプルに。ここで巻物という構成で一気にマグロラッシュ。何度も何度も言うが、シャリの柔らかが際立つ。

 

・新子

天草。3枚漬け。そろそろシーズン終わりか。これくらいのフォルムが良い。かなり酸が効いた面白い味。マグロの脂をリセット。

 

・蒸し鮑

切りつけ段階から鮑の香りが店内を漂う。薄切りギザギザカット。薄いのに厚く感じる。悶絶の逸品。ネタの力がかなり強い逸品。自然の恵みに感謝。

 

・アジ

島根県どんちっち。美しいフォルム。世界で美しい顔、に選出されそうなくらいの美男子フォルム。思わず手で食べたくなる。想像以上に柔らかい身質にびっくり。脂が回ってる。

 

・車エビ

特大サイズ。次郎流は2つにカット。2口で完成。半切れで口の中で感じるのはとんでもない重厚感。圧倒的に強い。ほんのり温かく、かみごたえと甘み十分。強すぎる王道ネタ。160kmのストレートを体感したような美味さ。

 

・カツオ

初ガツオ。ダンディ系フォルム。石原軍団のようなイメージ。藁焼きの薫香はもはや香水のようだ。口に入れるとふわり、じんわりと広がるまろやかな脂に包容力を感じる。自分の目指す将来像が投影された、カッコ良すぎる逸品。

 

・煮ハマグリ

江戸前には欠かせない王道ネタ。ファーストタッチはふんわりとソフトだが、噛むほどにやはり追いかけてくる食感とうまみ。良いハマグリは何度食べてもやっぱり美味い。

 

・イワシ

現在のあおの代表的なネタ。エロく美しいセクシー系歌舞伎役者的なフォルム。女方のトップ俳優といったところか。口に入れるとほんのりとイワシ特有の青い香りがし、そこからは上品な脂街道一直線。美しい寿司、という感じ。

 

・小柱

出ましたキリッと短髪スポーツマン男子的ネタ。酸が強く柔らかめのシャリとのマッチにより、汗をかいた運動後のスポーツマンのような味がする。

 

・バフンウニ

軍艦連発。たっぷりとのったウニ。一瞬にしてとろけてなくなる。もはや寿司屋の濃厚ソフトクリームやぁ!といった感じ。

 

・いくら

さらに軍艦連発。ここでいくらはおどろき。言わずもがな、海の宝石箱やぁ!といった感じ。ダイヤのように輝くプチプチないくらに口内が喜ぶ。

 

・アナゴ

ツメのテカリ具合が半端なく輝く。想像以上の軽く、でもしっかりした溶け具合が素晴らしい。甘い系の可愛い系の年下男子といった感じ。みんなに可愛がられて育ってきたのだろうなぁ。というような、味がする。

 

・鉄火巻

シンプルな鉄火巻。シャリの酸が特徴的で面白い味。さっぱり系の鉄火巻だ。

 

・赤だし

赤だしはしじみ系の貝のエキスを感じるシンプルさ。温度、量ともに気が効いているなぁ。さすが神様出身。

 

・新イカのゲソ

追加。可愛いフォルム。ほんのりとボイルで。プニッと小さくコリっとした食感は新イカならでは。これはこれでかなり貴重なネタだ。

 

・シャリ玉

すきやばし次郎のシャリとほぼ一緒とのこと。違いは炊き方をやや変えているくらい。ほんのりと米の甘みが最初に来て、その後に酸が一気に後追いしてくる、クラシカルな白シャリという感じでステキ。

 

・メロン

すきやばし次郎名物のデザートはみずみずしいメロン。甘くて美味い。口内リセット完了。あお劇場、これにて終了。

 

 

【まとめ】

洗練されたクラシカルな寿司屋。オープンから1ヶ月ですでに予約困難。カウンターの6席はプレミアムシート状態だ。すきやばし次郎はまだ体験したことがないが、シャリはこんな感じなのか、という疑似体験もでき、寿司好きにとっては楽しい時間。34歳の大将岡崎さんは口数少ない職人肌タイプ。比較的静かに味わえるような雰囲気も含め、お一人様や寿司好き向けの玄人寿司屋といった印象を受けた。

なによりも特徴的なのはシャリ。都内では数少ない柔らかめの白シャリ。これがすきやばし次郎系のシャリなのかと勉強になった。オープンしてまだ1ヶ月、すでに名店のオーラは十分だが、これから大将がどのように神に近づいて行くか、楽しみだ。ちなみに店名の「あお」は覚えやすい名前だからという理由。どこまでもシンプル、それこそが至高。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13246982/top_amp/

 

 

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