【札幌】怒涛のALL北海道ネタで送るどさんこ寿司「鮨処 有馬」
鮨処 有馬 (sushidokoro arima)
札幌の歓楽街すすきの。雑居ビルの4階にひっそりと店を構える「鮨処 有馬」。カウンター9席の凛とした静かな空間に、おちょこなどの焼物コレクションがいやらしくない程度に飾られており、言葉少なめの大将が静かに魚に技を施す、落ち着いた鮨屋、というのが印象的だ。
【アクセス】
すすきの駅から徒歩5分
【コース】
おまかせ1.2万円
【このお店のスペシャリテ】
松川鰈のウニ巻きだしジュレがけ
これはつまみのスペシャリテ。北海道のまろやかなウニを歯ごたえを残しコリッとした松川鰈で巻き、和風だしの冷たいジュレをかけた一品。ジュレが照明に照らされまるで宝石のような豪華さもある。最高の歯ごたえと豪華な旨味。口の中が幸せに。
・箸休めの梅干しとガリ
箸休めの梅干しを出す店は珍しい。想像以上に甘く、ほんのりと梅の酸味を感じられる逸品。甘酢で付け直しているとのこと。侮っていたが、この梅は上品な甘さだった。ガリは酸味は少なくからさと苦味を感じるガリ。あまり好きではないガリだ。塩で締めているとのこと。
・蒸し海鮮のスープ
ホタテ、イカ、つぶ貝、キンキの切れ端を蒸し、それをスープで炊いた逸品。魚介のダシと醤油ベースのスープが最高のマッチング。思わず笑顔になってしまうほど温かく、幸せな逸品。
・函館の本マグロトロ
コリッとした食感を残しながら、上品な脂を楽しめる最高の逸品。2018年のマグロの中で個人的ナンバーワンマグロだった。
・ボタンエビ
しめたばかり。軽く湯引きをして、卵を載せている。これぞ北海道前という握り。ぷりっとしたエビの身を楽しむと同時に、プチプチとした青い卵が追い打ちで口の中をかき回す。うまいとしか言いようがない。
・ガリ
箸休めのガリとは打って変わって、甘酢で締めた大好きな味。箸が止まらずエンドレスリピートモードになってしまう、中毒性のあるガリ。
・北海道のシメサバ
酸味は弱め、とんでもなく脂の乗った鯖に昆布を乗せて。このシメサバもこれまでのナンバーワンシメサバ。上品すぎる脂を楽しめる。
・根室のキンキ
肝を蒸したものを乗せて。むっちりとした、わずかに歯ごたえの残った脂を楽しむ逸品。キンキは吉次と呼ばれる北海道の魚。
・たちのカラスミのせ
冬の贅沢ネタ。真鱈の白子、別名たち。炙ったたちにカラスミをふりかけるというなんともけしからん締めの握り。炙ったたちの香ばしいクリーミーさとカラスミの濃い味が口の中でコラボレーション。
【まとめ】
口数は少ないがさりげない優しさが溢れる大将。提供するのは全て北海道ネタというこだわりがこのお店の一番の強みだ。食材王国北海道のレベルの高さ、そして大将の技術を楽しめる。「ここでしか食べられない」というキャッチコピーがそのまま当てはまるオンリーワンの寿司屋だ。
【食べログ】
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1000457/top_amp/