【赤羽】落語家のような大将のトークすら美味い。人に教えたくない穴場な超名店「すし処 みや古分店」

【赤羽】落語家のような大将のトークすら美味い。人に教えたくない穴場な超名店「すし処 みや古分店」

 

 

すし処 みや古分店

(sushidokoro miyako bunten)

近年、「住みたい街ランキング」でも上位に入っている、人気の街赤羽。飲み屋が軒を連ね、1,000円でベロベロになれる「センベロの街」で、知る人ぞ知る寿司の名店がある。その名は「すし処 みや古分店」。創業60年の老舗で、白髪の渋い大将の腕前を、存分に味わう。

 

 

【アクセス】

赤羽駅から徒歩3

 

 

【コース】

おまかせ昼:12000

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・蝦夷鮑と芋茎

いきなりお上品なつまみから登場。ムチムチの鮑と里芋の茎をお出汁で炊いて。シャキシャキ食感が最高。

 

・蟹面

出ました香箱蟹。味の濃い香箱蟹にモロヘイヤを忍ばせてお出汁をかけて。この組み合わせは日本料理的。もう最初の2品から胃袋を掴まれた。

 

・フグの白子丼

これまで食べたフグの白子丼の中でトップかもしれない。白子を天ぷらにして、シャリに乗せ、アワビの出し汁あんかけをかけて。サクッ、クリーミー、酸。素晴らしい三重奏でぶったまげた。

 

・フグの焼き霜とあん肝

千葉県竹岡のフグの焼き霜とあん肝にポン酢、秋茗荷、ハナホジソを。日本料理風の逸品。コリコリのフグとさっぱりとしたあん肝をポン酢で爽やかに。つまみのレベルが高すぎる。

 

・クエ

10kgサイズのクエを酒蒸しにして、すっぽんのお出汁で。シンプルに美味い。素晴らしい。

 

・コハダ

佐賀県のコハダ。ナイスフォルム。締め方が丸く、いやらしくない味わい。脂がのっており最高に美味い。

 

・スミイカ

塩とすだちでシンプルに。コリッと。サクッと。歯と顎が喜んでいる。

 

・マキエビ

車エビの一種。サイズが小さい順に、サイマキエビ、マキエビ、車エビと呼ぶらしい。想像以上に甘くジューシーなエキスが滲み出る味わい。見た目以上に美味い。

 

・ぶりと聖護院かぶら

面白い逸品。聖護院かぶらの千枚漬けをシャリで巻き、山形のブリをのせて。シャキッとした聖護院かぶらの食感と酢締め感が素晴らしい。

 

・ブリの昆布締め

山形のブリの砂ずりを7日間寝かせ、昆布締め。艶かしいフォルム。口に入れた瞬間に一気にうまみが広がる。美味いなぁ。

 

・うなぎ巻

とんでもない逸品。うなぎの首の部分をタレ焼きし、奈良漬、シャリとともに巻く。パリッッッとした有明の新海苔の香りと、誰が食べても美味いうなぎの味わいを楽しめるドーピング的な逸品。

 

・サヨリ

ご存知寿司界のエルサ。見た目のクリスタル感からもツンデレなクールビューティー感が伝わってくる。サヨリの大きめサイズの閂(かんぬき)を。最初のギュインとした食感と、後からくる特有のうまみ。サヨリの季節がやってきた。

 

・トロ

戸井のマグロ。見るからにエロく美味い女王的な存在感。噛むほどにシャリとマグロが溶け合う。誰が食べても美味い寿司。

 

・バフンウニ

バフンウニを奈良漬と合わせ、パリッパリの海苔で巻いて豪快に口の中へ。一瞬で溶け合う。ウニと奈良漬の組み合わせが新しい。

 

・アナゴ

締めはアナゴ。口に入れた瞬間にふわっとエアーバックのような感覚に包まれる。美味い。

 

・シャリ玉

魚沼産のコシヒカリを1週間冷蔵庫で寝かせ、米酢と赤酢少々をブレンド。絶妙な粘り気を感じさせてくれる炊き加減。シャリ単体でも食べられる味わい、オールラウンドのシャリだ。

 

 

【まとめ】

味のある素晴らしい超名店に出会うことができた。野口大将のトークはまるで落語家のようで、リズミカルでちょっと博識な話を聞いているだけで酒がススむ。掘りごたつ式のカウンターも居心地が良い。

大将は博多のフグ料理屋や銀座の日本料理店で修行を積み、親父さんから2代目として店を継いだ。つまみは日本料理屋系統のさりげない工夫が詰まっており絶品。握りも最高級のネタを使うわけではなく、技術で味わい深く昇華する技巧派タイプ。つまみ5品、握り10カン程度の昼のおまかせは1.2万円。都内の寿司屋としてはかなり満足度が高い。人に教えたいが教えたくない、隠れた超名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13046671/top_amp/

 

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