【知多】味わい深い三河湾の地物ネタ、知多半島で輝くミシュラン一つ星の名店「すし処 睦月」

【知多】味わい深い三河湾の地物ネタ、知多半島で輝くミシュラン一つ星の名店「すし処 睦月」

 

すし処 睦月

(sushidokoro mutsuki)

名古屋駅から電車に乗り、45分。知多郡の上ゲ駅という面白い名の駅を降りてすぐ、ミシュラン一つ星を獲得し、話題の寿司屋がある。その名は「すし処 睦月」。新たなる出発、の意を込めた1月の旧暦名である店名。白髪の渋い大将が、地物ネタを使い仕立てるつまみと握りのおまかせコースを堪能する。

 

 

【アクセス】

上ゲ駅から徒歩2分

 

 

【コース】

おまかせ:1.5万円

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・三河湾のあさり

スターターはあさりとシャリ。歯ごたえステキ。三河湾らしく、貝からの始まりに期待が膨らむ。

 

・サワラの醤油漬け

藁で燻し。濃ゆい薫香。小さいがパンチがある。

 

・マコガレイ

寝かせずに今日獲れのものを。わさびともみじおろしで。プリっコリっとした弾力食感。健康的な味わい。

 

・ホタルイカと蕗寿司

プックプクに太ったホタルイカ、美味い。蕗味噌と蕗が入った巻物の組み合わせも渋い。

 

・平貝 明太ソース

面白い。スパイシーな明太ソースの塩辛さに思わず酒が進む。

 

・三河湾のワタリガニ 土佐酢ジュレ

ふんわりとしたワタリガニのエアリーな軽い身質に土佐酢ジュレが爽やかに混じり合う。

 

・三河の稚鮎とそら豆の天ぷら

たまげた。噛むほどに広がる鮎のホクホクとふんわりした味が広がりまくる。衣が軽いので永遠に食べられそう。そら豆の特有のホクホク感にも感動。大将の腕前がすごいことを確信した。

 

・車エビ

ここからは握り。なんと車エビからのスタート。養殖だが肉厚で噛むほどに旨みが広がる。ワクワクが高まる。

 

・春子鯛の昆布締め

むにゅっとした独特の食感。脱水のために昆布を使い、それにより桜の葉の香りがブワッと広がる芸術性。気分が良くなる逸品。

 

・金目鯛

やはり千葉。背側。金目鯛特有、ムチムチであざとくセクシーでエロい。思わず唸る逸品。

 

・漬け金目鯛

手渡しで。腹側。漬けて炙りで。チンチンな状態、札幌最強の名店「和喜智」を思い出す、ガツンと系。

 

・スミイカ

三河湾。1日だけ寝かして。サクッとした歯切れと噛むほどに広がるネットリとした甘み。名脇役という感じ。欠かせない逸品。

 

・ボタンエビの昆布締め

予想外のネタ。最も存在感のあるネタだった。口に入れた瞬間の重厚感。そして上に載せた味噌の甘さがどんどん追いかけてくる。完全に、やられた。

 

・赤貝

三河湾。ムチっとした柔らかくも弾力がある歯切れが特徴。まろやかな香りが広がる。

 

・アナゴ

ふわっと浮遊するエアリー感、そして噛むと強い重厚感。甘めで美味い。

 

・コハダ

三河湾。アナゴの後にコハダという流れも珍しく面白い。

 

・キス

キスらしからぬ、プリッとした食感がサプライズ感のある逸品。キスっぽくない逸品。美味い。

 

・赤貝ひも

美味い。食感ワールド、最高に楽しい。

 

・シャリ玉

赤シャリと白シャリ。白シャリ派。甘めで永遠に食べられる系。素晴らしい。

 

 

 

【まとめ】

愛知県の中では「地方の寿司屋」感をとても感じ、わざわざ名古屋から電車に揺られて食べにいきたいと思わせられる寿司屋だった。思わず日本酒と一緒に合わせたくなるつまみの数々に心を掴まれる。そして、白シャリと赤シャリを使い分け、季節のネタを纏った握りもひとつひとつが味わい深い。

1.2万円または1.5万円というおまかせの価格も高すぎず嬉しいところ。土日限定のランチは6000円。また通いたくなる愛知県の名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/aichi/A2304/A230402/23013911/top_amp/

 

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