【福岡】30歳の若大将が握る、口に入れた瞬間にほどける軽やかな寿司「鮨処 石ばし」
鮨処 石ばし
(sushidokoro ishibashi)
新店舗がどんどんオープンしている寿司激戦区、福岡。その激戦区で、2014年、24歳の若さで独立し、カウンター7席の心地良い空間で営業を続けている期待の寿司屋がある。「鮨処石ばし」だ。九州の地物にこだわり、丁寧に握られた寿司をランチでいただく。
【アクセス】
赤坂駅から徒歩10分
【コース】
おまかせ昼:5000円
【このお店のスペシャリテ】
・タコの柔らか煮
まずはシンプルに一品だけつまみを。
・ヤリイカ
握り1カン目はヤリイカ。口に入れた瞬間にシャリとほどける絶妙な歯切れが見事。
・中トロ
長崎五島列島のマグロ。口に入れた瞬間にふぁ~っとほろけていくかんじをヤリイカ同様に感じる。これが石ばしイズムか。上品に溶けていくマグロはいやらしさが全然ない。
・コハダ
佐賀県唐津のコハダ。王道の天草よりも身は薄いが、大将曰く、天草は身が厚いがその分臭みは薄いから使うとのこと。さりげなく、食べ飽きない絶品。
・マゴチ
塩抜きし、昆布締めし、そして1日寝かせて計3日寝かし。コチコチの食感が特徴のコチだが、寝かすことでとても食べやすく仕上がっている。和美人的ネタ。
・シマアジ
長崎壱岐のシマアジ。シットリとした脂が素晴らしい。眼鏡を取ったらめちゃくちゃ美人だった、そんな女性のようなネタ。
・ボタンエビ
北海道ネタ。ねっとり、じんわりと広がるボタンエビ特有の甘さは香りも含めて素晴らしい。オトナな女子大生のようなネタ。
・赤ウニ
唐津。今年は5月末頃から出回ってるとのことで、海のコンディションで前倒しで旬の食材が入ってくるとのこと。赤ウニはウニ界の中では圧倒的に甘いスイートチョコレート。素晴らしい。
・アジ
福岡県宗像市のアジ。6月がベストシーズンのネタ。見た目以上に分厚く、筋肉質な食感にマッチョ感を感じた。玄界灘という天然のプールで水泳トレーニングをハードに続けたストイックな男性的なネタ。カッコいい。
・イサキ
今回の4番打者、旬のネタ。大将曰く、過去イチの個体。見た瞬間に「のどぐろ?!」と勘違いしてしまうような脂がすごすぎる。皮目を炙ることでより一層脂がどんどん出てくる。こんなイサキは食べたことがない。素晴らしい個体に出会うことのできた自分の食運に感謝。
・アナゴ
とろっとろっに火入れされたアナゴ。口に入れた瞬間にエアバッグのごとくエアリーな食感が素晴らしい。七味を振りかけて。美味い。
・干瓢巻き
見た目以上にかなり美味い。海苔と赤シャリのバランスが素晴らしい。わさびを効かせて。かなり美味い。
・車エビ
追加。しっかり目にボイルした車エビを観音開きパターンで。見た目も美しい、絶対に食べておきたいアイコン的なネタ。口に入れると広がるクリーミーな海老の風味に微笑みが止まらない。
・とろたく巻
追加。ぽりぽりのたくあんと中トロのタタキをミックスしたとろたくを手巻きで。美味い。
・シャリ玉
赤シャリ。酢は2種類をブレンド。鼻に近づけると香る酢の香り。食べ飽きない、大将の人柄が詰まった食べやすいシャリだ。
【まとめ】
石橋大将は独立6年目で、まだ30歳という若さに驚き。九州の地物ネタに合わせるシャリもパンチがありすぎるわけではなく、丁寧な大将の人柄が投影されていると感じた。これだけ食べ応えがあって追加をして1万円以内とは満足度が高い。また通いたいお店だ。
【食べログ】
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40038106/top_amp/