【神田】旬の酢締めネタが勢揃い!締めものマニアにはたまらない創業117年の寿司屋「神田笹鮨」
神田笹鮨
(kanda sasazushi)
日本橋、神田エリアを散策していると、ふと気になる寿司屋があり、暖簾をくぐってみた。その名は「神田笹鮨」。1903年、明治時代に寿司屋台として生まれてから、創業117年の超老舗だ。初代親方はなんと、江戸前寿司を生んだといわれる「与兵衛寿司」で修行をしていたというからその歴史がすごい。〆る技術を得意とする今の親方の寿司を、歴史とともに楽しむ。
【アクセス】
神田駅から徒歩3分
【コース】
おまかせ上:4400円
【このお店のスペシャリテ】
おまかせ上は一皿盛り合わせパターン。
・アオリイカ
・スズキ
・トロ
・カツオ
・玉子
・アナゴ
・車エビ
・かっぱ巻き、鉄火巻き
・シメイワシ
北海道。ここからは本日の締めもの7種全部を注文。しっかり締まっている。程よい脂。
・シメサバ
三重県。ザ・シメサバといった見た目。キリッと渋く酢と塩の香り。
・コハダ
やはり天草。噛むほどに酸が効いてくるがしつこくない。見た目含めて全てがクラシック。
・エボダイ
鹿児島。見た目が本当に渋い。これまでのイワシ、サバ、コハダと比べてふんわりとした味わいで、間に隠れた朧が効いている。
・カマス
千葉県富津市。ふんわり、そしてキリッと。
・秋鮭
北海道。大将自身も鮭を締める職人はいないとのこと。富山名物の駅弁、ます寿司のような味わい。
・エビ甘酢締め
メキシコの冷凍エビをボイルし、それを甘酢で締めるというありそうでなかなかない逸品。
・シャリ玉
柔らかく米酢でふんわりと仕上げた昔ながらのシャリという感じ。江戸時代からのエッセンスを受け継ぐ微笑ましい味わいだ。80代、先代のオヤジさんからは、「シャリ玉ではなくシャリ巻を頼んで、それを6等分に切ってもらえ。包丁でカットするのが難しいので、その店の大将の技術力をチェックできるぞ。そのかわり、その大将には嫌われると思うけどな。」と愛のあるアドバイスをいただいた。面白い!
【まとめ】
都内でこんなにも珍しいネタの締めものを楽しめる寿司屋はないだろう。常に旬のネタを締めてみる、という大将の好奇心と創作性には頭が下がる。締めものが大好きな寿司マニアはぜひ訪れてほしい、玄人向けの老舗寿司屋だ。
【食べログ】
https://s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13000356/