【神戸】筋トレ好きの大将が静かに握る、白シャリの神戸前寿司「鮨 島本」
鮨 島本
(sushi shimamoto)
神戸の中心地、三宮エリア。ランチから営業している一流の寿司屋がある。「鮨 島本」だ。大将の島本さんはホテルオークラの寿司屋で長年経験を積み、独立して5年。芸能人や寿司職人もお忍びで通うという空間で、寿司を楽しむ。
【アクセス】
県庁前駅から徒歩7分
【コース】
おまかせ昼:7000円
【このお店のスペシャリテ】
・ナスのおひたし
まずは冷製のナスのおひたしを。さっぱりと胃を潤す。
・カワハギ
握りはカワハギからのスタート。トップバッターではなかなか出ないネタだ。寝かせずに。ギュイン系の肉厚コリッと食感と肝が最高。
・キスの炙り
昆布締めはせずに、塩で水を抜き、軽く炙る。しっとりとした中に香ばしさがほんのりと。着物が似合うはんなり系美人と思いきや、実はタトゥーが入っていた、みたいな味がする。
・剣先イカ
2日目。隠し包丁で柔らかさと甘さを引き立てる。白シャリとの相性抜群。何カンでも食べろことができそう。
・ボタンエビ
プリッ、からのあまーい。この食感と味の移り変わりが最高。微笑みが止まらない。
・サワラの柚庵焼き
・石垣貝
旬ネタ。威風堂々の出で立ちは圧巻のオーラ。噛むほどに笑顔が溢れる、貝好きにはたまらない逸品。夏らしい爽やかな瓜の香りが鼻を抜ける。マニアにはウケるが、一般人にはなかなか知られていない、ちょっとかわいそうな貝だと大将と語り合った。
・アジ
淡路島産。シャープ系のフォルムはやはりイケメン。水分を抜くために1時間だけ昆布締め。なのでほんのりと昆布の香りがくる。もっちり食感が素晴らしい。
・のどぐろ
昆布で水を抜いて、炙り。口に入れた瞬間さーっと脂が溶けていく。手が届かない美人のような味。
・イワシ
大阪湾。今の時期は大阪湾がいい時期らしい。旬のイワシは酢締めで。
・赤身
マグロ卸は、結乃花。個体は宮城県塩釜。夏らしいさっぱりとした酸が口から鼻へとグラデーション的に抜けていく。個人的にはトロより赤身派。
・トロ
美しい色艶。こちらも塩釜。甘い脂にうっとり。
・いくら
新いくらの季節。ほんのりとした塩っ気なので食べやすい。パリパリの海苔がまた最高。
・アナゴ
ふっくらと。
・鉄火巻
大将のご好意で、夜に出す予定だった新しいマグロの塊を目の前で捌いていただいた。結乃花のマグロでも最高ランクの宮城県塩釜のマグロ。天身のど真ん中を贅沢にパリパリの有明海苔で巻いて。夏らしい爽やかな酸に笑顔が溢れる。
・シャリ玉
関西らしい王道の白シャリ。誰でも食べやすいタイプ。炊き加減は柔らかめで米のふっくら感を楽しめる。赤シャリと比べて白シャリは単体で食べてもたくさん食べられる味だ。
【まとめ】
つまみ2品、握り12カンという昼のおまかせ構成に満足。清潔感のある横一列9席のカウンターは凛とした雰囲気。島本大将は筋トレマニアでもあり、白衣の下は筋肉で覆われているのもなんか面白い。基本はあまり話さないという島本大将とのトークも弾み、塩釜のマグロを解体していただいたり、マグロについての知識を教えていただき、寿司好きにはたまらない時間を過ごせる名店だ。
【食べログ】
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