【西宮】独学で探究し続けるダンディーな大将。独創性が高い兵庫の名店「鮨 まつ本」

【西宮】独学で探究し続けるダンディーな大将。独創性が高い兵庫の名店「鮨 まつ本」

 

鮨 まつ本

(sushi matsumoto)

神戸から電車で20分ほど離れた苦楽園エリア。芸能関係者も多いというこのエリアに、兵庫県で高い人気を誇る寿司屋がある。その名は「鮨 まつ本」。コスパ抜群の大人気店で、少し早めの17時スタート。カウンター10席の広々とした空間で、贅沢におまかせコースをいただく。

 

 

【アクセス】

苦楽園口駅から徒歩7

 

 

【コース】

おまかせ:15000

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・赤ウニの小丼

まずはいきなり淡路島由良の赤ウニから。小さなシャリの上に、シンプルに由良の赤ウニを乗せ、夏らしくじゅんさいをかけて。シャリとの組み合わせというのが面白い。お茶漬けのように、サッと啜ってさっぱりと。

 

・戻りカツオ

気仙沼。漬けたカツオをつまみで。生姜醤油で食べる。15分ほど漬けたことでねっとりとした食感に。これからさらに脂が回っていくという。

 

・キンキのウニのせ

北海道縛りのつまみ。網走のキンキは炭火でサッと炙る。店内が一気に炭の香ばしさで充満。薬味をたっぷりと乗せて。そしてとどめは礼文島のバフンウニを。とんでもない豪華な逸品。

 

・鮎

蕎麦の実をかけて。なんとこの正体は鮎。鮎を全てミキサーで潰し、それを煮汁と一緒に伸ばして固めただけ。まるで濃厚なチョコレートバーとナッツのような味がする。これは初めて食べた唯一無二の逸品。来た甲斐がある。

 

・アワビカレー

立派な蒸しアワビをゴロッとブロック状にカット。肝ソースはなんと本当にスパイスを入れてカレー風にまとめあげた独創的な逸品。なんとも贅沢なカレー。立て続けに食べたことがない味に出会い、感謝の念が湧き立つ。

 

・平貝とバチコの磯部焼き

アワビの後は平貝で気分は海水浴。海に潜っていくかのような擬似体験をできる。平貝の香ばしさとバチコの強烈な塩辛加減がマッチ。溺れないように浮輪必須のおつまみだ。

 

・だだ茶豆の摺流し

冷製スープのような。ここでリセット。ずんだのような味。

 

・めいちだい

ここからは握り。地物ネタの白身からスタート。美しいはんなり系美女。ふわりとねっとり。

 

・鯛の笹寿司

面白い握り。笹に包む。解く楽しさがある。食べると笹の葉の香りがふわりと香る。独創性が高いなぁ。

 

・新イカ

そろそろ時期も終わりの新イカ。まろり、つるんなフォルムは可愛い。ハリイカの子。ハリイカとスミイカは同じだが模様が違うとのこと。プチっと、もっちりとした滑らか食感は唯一無二。楽しい構成だ。

 

・アジ

大阪湾。切れ味鋭いキレキレの外資系コンサルタント的な見た目。食べると弾力にびっくり。仕事だけでなく筋トレも欠かさない、まさにエリート的なネタ。

 

・漬け

ここでマグロを連発。本日は鳥取県境港市。分厚くカット。漬けダレがとてつもなく美味い。唸る漬けだ。

 

・炙りトロ

炭火を上から当てて炙りに。わさびも含めそのフォルムは天守閣のよう。わさびをたくさんのせても全く勝てないその脂の甘さは圧倒的。ふくよかでエロすぎる豊満系寿司だ。

 

・イワシ白えび巻き

贅沢なつまみをここで。イワシだけでなく、白えびをもMIX。ガリ、芽ネギ、大葉を入れて巻く。白えびの優しさが良いアクセントになっている。

 

・新子

2枚付け。新子というよりはコハダ寄り。照明に照らされたメタリック感に興奮が止まらない。スターウォーズに出てきそうな宇宙感、近代感。包み込むように握るため三角形型。シャリの酸とコハダの柔らかな肉感がマッチして官能的な深い味へとなっていく。いやぁ、美味い。

 

・車エビ

しっかりと茹で上げたタイプ。朧を混ぜて、肉厚感と甘味を同時に楽しめる。美味い。

 

・石垣貝

通称イシカゲガイ。岩手県陸前高田。裏側を上にして握る。白いトリ貝のような感覚。

 

・アナゴ

煮アナゴを炭火で焼いて、アツアツ状態で握る。なんと2段重ねの二階建てバスフォルム。口に入れた瞬間に、豊満な女性と優しい抱擁を交わしているかのような味。日々のストレスが吹っ飛ぶ。

 

・ネギトロ巻

締めはネギトロ巻きを。これでもかと敷き詰めたネギトロをパリパリの海苔で。海苔のパキッと食感がたまらない。

 

・玉子

なんと締めは稲荷、と思いきや厚焼き。シャリと朧を混ぜて、丸めた。どこか懐かしい昔ながらの味がする。

 

・シャリ玉

1カン目からシャリの美味さが際立っており、単体でその味を確認。柔らかめの炊き加減。まるですきやばし次郎のシャリのように、甘さと酸が心地よく香る。

 

 

【まとめ】

地元の常連客が通い詰める名店。修行先が特にないという松本大将はとてもダンディーで40歳。26歳で独立し、腕を磨いてきた。接客もスムーズで心地よく静かに食べることができる。修行先がないからなのか、繰り出されるつまみや握りは独創性が高い。アワビカレー、鮎、鯛の笹寿司、稲荷のような玉子食べたことがない組み合わせや味付けが多く、新鮮な体験ができた。わざわざ味を運んででも食べたい、兵庫の名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/hyogo/A2803/A280301/28006932/top_amp/

 

 

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