【札幌】マッドサイエンティスト的寿司職人がたどり着いた、至極のおまかせ「鮨・肴匠くりや」

【札幌】マッドサイエンティスト的寿司職人がたどり着いた、至極のおまかせ「鮨・肴匠くりや」

 

鮨・肴匠 くりや

(sushi sakanashou kuriya)

札幌中心部からは離れたエリアに店を構える「鮨 肴匠 くりや」。全くお客が入らなかった苦悩の時代を経てたどり着いたのは、常識に囚われない寿司。大将の安藤さんが繰り広げる唯一無二のくりや劇場を楽しむ。

 

 

【アクセス】

南郷7丁目駅から徒歩5分

 

 

【コース】

おまかせ1.2万円

 

 

【このお店のスペシャリテ】

・ヒラメの昆布締め

つまみを3品挟んだタイミングで握りが出てくるという意外性。まずは2時間だけ昆布締めしたというヒラメから。口に入れた瞬間の肉厚感がありながらもスーッと解けていく感じがステキなトップバッターだ。

 

・根室イワシの酢締め

旬のイワシを米酢で締めた上品な逸品。柔らかな脂がのったイワシを絶妙な加減で酢締めすることによって調和の取れた寿司に昇華されている。

 

・鹿児島のシマアジ

10日間熟成。氷が溶けない程度の温度で熟成させることによって甘みが引き立つような風味を楽しめる。スーッと解けていく脂身も素晴らしい逸品。

 

・苫小牧のほっき貝

ぶったまげた逸品。これまで食べた中で一番うまいほっき貝。裏側を上にする、炙って風味を引き出す、柑橘を絞ることでさらに風味を引き出すという三段手法で最高に幸せな味に昇華された珠玉の北海道ネタ。

 

・ブイ和ベース

くりやのスペシャリテ。寿司屋が本気で作ったブイヤベース。通称ブイ和ベース。エビの頭を300個使って出汁を取り、アサリやほっき貝のヒモを使って追い討ちをかけたスープ。これはこのお店のスペシャリテ。魚介の旨味がここに全て詰まった唯一無二の逸品だ。

 

・熟成中トロの漬け

ココがピーク。このネタに合わせてシャリを全て計算しているとのこと。長崎の熟成26日目だが全くいやらしさがない。養殖マグロだが、天然に近いような美味さ。お見事です。

 

・天草の車エビ

絶妙に、ややハードめ噛みごたえが幸せな食感。ここから怒涛のラストスパート。

 

・オホーツクのウニ

海水から出して水につけて6時間紙で水を切ったこだわりのウニ。一瞬でスーッととけていく儚い逸品。

 

・シャリ巻き

有明の最高級海苔と、くりや自慢のシャリに少しだけわさびを入れた素海苔巻き。海苔を楽しむ贅沢な逸品。パリッとした音と磯の風味を楽しめる。

 

 

【まとめ】

意外だったのが立地。札幌の中心部から外れた場所で、しかも看板もない建物の2階にある。「食べるのが好きな人に来て欲しいから」との理由で、あえてわかりにくい立地に店を構えるというこだわり。

「定休日でもシャリを触っていないと気がおかしくなってしまう」という大将の狂気的な寿司への情熱がひしひしと伝わるお店。「最近はよく、職人への褒め言葉で、変態、という言葉がありますが、僕は寿司に対してサイコパスなマッドサイエンティストでありたい」という言葉が印象的だった。

とことん寿司に向き合って生み出された25品のおまかせコースは1.2万円。味はもちろん、コスパも含めて満足度が高い。なによりも、マッドサイエンティスト的だがとても気さくな大将が「楽しい食事」をするための空気感を演出してくれるので、初めてでも安心して楽しめる名店だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/hokkaido/A0101/A010301/1013145/top_amp/

 

 

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