【渋谷】2020年8月オープン。28歳大将が展開するハイコスパな楽しい寿司空間「鮨 一」
鮨 一
(sushi hajime)
一流寿司屋激戦区、とはまだ言い難い渋谷エリア。そこに、2020年8月にオープンしたのが「鮨 一」だ。28歳の馬場大将は銀座の名店「おのでら」出身。広々とした10席のカウンター空間。着実に基礎をたたき込んだ若き大将が繰り広げる、見どころ満載の寿司の世界を楽しむ。
【アクセス】
渋谷駅から徒歩5分
【コース】
おまかせ:18000円
【このお店のスペシャリテ】
・ガリ
めちゃくちゃ好きな味。竹の子のようなシャキシャキ食感。昆布とほんのり香るフルーティな塩っ気がたまらない。永遠に食べ続けられるガリだ。
・タラの白子
柚子風味のお出汁。クリーミーさが良い。
・赤ウニ
まずはウニの食べ比べからというインパクトあるスタート。大分の赤ウニ。炭塩で。甘くしっとりとした味わい。
・バフンウニ
浜中のバフンウニ。昆布、磯の風味が強く、味が濃い。美味い。
・オコゼ
別名夏フグ。煎り酒の特性タレで。
・ホタテ
岩手県。3切れを別々の食べ方で。
・カツオ
鹿児島。生肉のような、味わい。
・ホタテのヒモと肝
炭火焼で。ホタテの甘みとうまみがじゅわーっと滲み出る。
・秋鮭のチャンチャン焼き
面白い出し方。どこか懐かしい味わい。
・スミイカ
かなりハード目の食感と赤シャリのバランスが素晴らしい。イカ墨塩で。美味い。
・スミイカのゲソ
ザ・イカ焼き。お祭りを思い出させる香ばしい炭火焼だ。
・漬け
大間の161kgの延縄。11日熟成。酸がかなり回っていてこれぞ赤身。延縄らしいサクッとした食感。美味い。
・蒸し毛蟹
北海道噴火湾の大きな毛蟹。面白い提供方法。温度が絶妙でぷりぷり感と肉感が楽しめる逸品。エンタメ性も抜群。
・春子鯛
面白い山脈型フォルム。かなりやわらかめの食感は酢を使わず塩締めしているという工夫。こだわりが現れる逸品。
・車エビ
佐賀県の車エビ。頭は2分茹でて、身は13秒を茹でて。かなりエロい火入れ加減でいやらしい。悶絶する美味さ。
・中トロ
血合下。さっくり系。シャリの温度が高めでマッチング度合いが強い。ワイルドさも兼ね備えた。
・茹でアワビ
6時間ほど茹でて。ムッチムチ。肝ソースは酢を抜いたマヨネーズ的なソース。後半はおこげとシャリ玉を投入。
・アワビ肝ソースパスタ
寿司屋でパスタ、は初めての体験。こういう驚きがあるのは本当に楽しい。太麺と極細麺の2パターンを食べさせてもらう。個人的には極細麺が肝ソースのクリーミーさとの絡みの相性が良い。ともかくこれは面白い。
・ハガシ
大トロの筋を剥がした部分。プリッとした食感で楽しい。脂がキツすぎず、食べやすい。
・毛蟹のお茶漬け
シャリの出汁茶漬けという贅沢な逸品。スルスル進む。
・コハダ
佐賀のコハダ。中に朧を忍ばせている。最初は甘く、徐々に佐賀のコハダ特有の個性的な香りが強くなっていく。
・新いくらと名古屋コーチンの茶碗蒸し
・アナゴ
少しワイルドめなフォルム。
・松茸のお吸い物
心温まる。ここで逆に腹が減ってきた。
・新いくらとマグロとバフンウニの手巻き
新いくら、バフンウニと和えたマグロ、ガリ、シソ、きゅうり、鰹節、山やさびをミックした締めの手巻き。盛りだくさんなミックス手巻き。海苔のパリパリ感と色々な味が混在して美味い。
・シャリ玉
赤酢。ややマヨネーズのようなミルキー感と味わい深さを感じる。柔らかめの炊き加減で儚いシャリ。単体でも全然食べることのできる性格の良いシャリだ。
【まとめ】
これだけの品数を楽しめて1.8万円は都内の一流寿司屋としてはコスパが高い。28歳には見えない貫禄ある馬場大将が繰り広げるのは常識にとらわれない多様性に富んだ構成と適度なパフォーマンス。
食べ飽きないしとにかく楽しい時間が展開される。渋谷駅からも近く立地も良い。これから認知度が上がれば確実に人気店へ駆け上がっていくであろう、次世代の名店だ。
【食べログ】
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