【築地】口に入れた瞬間にガツンと衝撃が走る、パワフルで美味すぎる江戸前寿司「鮨 桂太」
鮨 桂太 (sushi keita)
魚の街、築地。ここに、正統派の江戸前寿司で寿司好き達の評判を集めている寿司屋がある。その名は「鮨 桂太」。33歳の大将は札幌の名店「鮨菜 和喜智」、東京の「鮨水谷」「鮨太一」での修行を経て2017年、30歳の若さで独立。食べ応え抜群の江戸前寿司コースをいただく。
【アクセス】
築地駅から徒歩5分
【コース】
おまかせ:18000円
【このお店のスペシャリテ】
・マコガレイ
そこまで寝かせていないギュインギュインな食感のマコガレイからスタート。胸が高まる。
・イワシの海苔巻き
美味い。酢締めのイワシとガリのサッパリとした酸味はいくらでも食べられてしまいそうになる。
・マグロのわさび和え
初めて食べたつまみ。ほんのりと脂が乗ったマグロにわさびを和えて。マグロ脂の甘さとわさびと爽快な辛みが中和され、非常に食べやすく昇華された逸品だ。
・ホタルイカご飯
これはたまげた衝撃の逸品。ぷっくぷくに太った茹でホタルイカを細かく刻み、シャリとミックス。ひんやりした温度含めて美味すぎる。
・漬け
握りがスタート。まずは塩釜のマグロ漬けから。大ぶりのフォルムに興奮。口に入れた瞬間に広がる温かな赤シャリの粒感と酸味に悶絶。胃袋を掴まれた。
・煮ハマグリ
ハマグリ史上最大級のサイズ感に驚き。噛むほどに美味い。隠れた4番打者的存在感。
・大トロ
4番打者。存在感抜群。サクッとした歯ざわりがありながらも筋付近の上質な脂が甘くてノックアウト。この大きさは寿司マニアにはたまらない。頬張る、という言葉がふさわしい王道の握りだ。
・白いか
想像以上の柔らかくてソフトな食感に驚き。シャリとの調和が図られたさりげない逸品。たまらない美味さ。
・トキシラズの漬け
豊満でナイスバディなグラビア女優のようなフォルム。口に入れた瞬間にふわっとした豊満な身質とともに鼻を抜ける特有の鮭の香り。とにかく美味すぎる。
・車エビ
素晴らしい茹で加減。プリッ、からのジュワーっと感に思わず目をつぶって唸ってしまうほど。江戸前寿司には欠かせない茹で車エビ、ここにあり、という感じ。
・アジ
想像以上に脂が乗っており、自然と溶けていくアジの仕立て方に大将の技術を感じる。トロのようなアジ。
・青柳
個人的に大好きなネタ。ネタとシャリの間にはヒモを潜ませて。口の中でドリブルバウンドする食感は青柳ならでは。
・ムラサキウニ
ダイセンのムラサキウニ。噛んだ瞬間に海苔とともにパキッと弾けてシュワーっと溶けていくサイダーのような逸品。重厚感があり、経験豊富なのに柔軟性のある女性のような味。こんなステキな女性に出会いたい。
・黒ムツ
ぷくぷくに握られた赤シャリと、脂滴るプリンっとした黒ムツ。この2つが調和したら破壊力抜群。口に入れた瞬間の爆発力、これぞ桂太イズムを感じる至極の逸品。
・アナゴ
ふわーっと包まれ、温かなシャリとの調和により浮遊感を感じるエアバックのような逸品。一瞬口の中から消えてしまう、マジック的な寿司だ。
・シャリ玉
米粒が大きく、軽い粘りがある。赤酢のキリッとした酸味が江戸前寿司という感じを受ける。このシャリに支えられた桂太の寿司。生命線だ。
【まとめ】
口に入れた瞬間に「美味ッッ!」と声が出てしまうくらい、衝撃的でパンチ力のある握りに圧倒された。修行先のひとつである札幌の名店「鮨菜 和喜智」のガツンとくる力強い、和喜智慧イズムを継承していると実感。
握りのサイズもかなり大きめで、寿司好きにとってはたまらない。夜のおまかせは18000円程度で、美味さ、ボリュームを考えると東京の寿司屋にしてはコスパ良しと胸を張って言える。大将はまだ33歳。これからどんどんパワーアップしていくであろう若き江戸前寿司屋の将来が楽しみだ。
【食べログ】
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13213360/top_amp/