【福岡】独創性に富んだ寿司を発明し続ける隠れた名店。わさびいなり発祥の店「鮨おさむ」

【福岡】独創性に富んだ寿司を発明し続ける隠れた名店。わさびいなり発祥の店「鮨おさむ」

 

鮨おさむ (sushi osamu)

福岡の繁華街、天神から車で30分弱。閑静な住宅街の通り沿いに構える「鮨おさむ」。わさびいなり発祥の店だ。大将の武藤さんは笑顔がステキな優しい、マイペースな雰囲気。広々とした空間を贅沢に活用したL字型のカウンター席。聞き心地のよいクラシックが店内を流れる中、おさむ流の寿司劇場を楽しむ。

 

【アクセス】

天神駅からタクシーで25分

 

【コース】

おまかせ1.5万円

 

【このお店のスペシャリテ】

・おさむ流海鮮サラダ

最初の一皿から驚いた。色鮮やかな海鮮と野菜たちを、三杯酢、酢味噌、オリーブオイルドレッシングで絡めた一皿。こんなに大皿で提供されるつまみはいまだかつて見たことがない。いきなりインパクトが大きい、カラフルで爽快な海鮮風サラダからスタート。スナップえんどう、ゆり根、わさび葉、ところてん、いか、エビ、わかめ、唐墨などを一緒に口に運び頬張る幸せ感。華やかにおさむ劇場がスタート。

 

・ヤリイカ

握りのトップバッターは、ぷくっとした口触りが印象的なヤリイカ。塩とすだちですっきりと。これから始まる握り達へのワクワク感を醸成してくれる逸品。

 

・キスの昆布締め

まるでサヨリのような風味を感じる意外性のある逸品。大きめのキスを使うことで変わった歯ごたえを楽しめる。通常のキスの昆布締めとはまた違った仕立て方。大将の技術力が垣間見える渋い逸品。

 

・赤身漬け 和がらしで

口に入れた瞬間、スーッと入ってくる馴染みの良さ。そして絶妙な味付け。大将の腕前に脱帽。ほんのりとした和がらしの辛さもアクセントに。

 

・トロと赤身漬けの二枚重ね

口に入れた瞬間のぶりっぶりとした分厚い贅沢感は禁断の食感。これは反則級に美味い。赤身漬けと中トロを二枚重ねで握るというアイデアはあるようでない、独自性の高い逸品。もちろん、超絶に美味い。

 

・中落ちと海ぶどうの手巻き

不思議な逸品。福岡県柳川市の有名海苔店の海苔を使用。パリッ…!という音が店内に響き渡る。海ぶどうのプチプチと弾ける食感も素晴らしい。ここでしか食べられない手巻き寿司。おさむイズムを象徴する代表的作品だ。

 

・わさびいなり

最後はこの店発祥のわさびいなりで締め。想像以上にジューシーで、噛めば噛むほど汁が染み出す驚きのお揚げが主役。最後いなりを提供してくるあたりが流石だ。独自性という言葉が似合う珍しい締めの逸品。

 

 

【まとめ】

非常に個性的で、技巧派な寿司屋。大将の武藤さんは寿司界のノーベル発明家とでも言うべきか、すこし斜めからの視点で昇華されたつまみや握りは独創的。「ここでしか食べられない」という独自性の高さが、このお店の最大の個性だ。

大将の優しいゆとりが醸し出すゆったり感とは裏腹に、ひとつひとつのネタの仕立て方が独特で、かなり楽しませてくれる。どストレートな有名店に少し飽きた寿司マニアには自信を持ってオススメしたい。必ず忘れないであろう、隠れた名店。とても面白い寿司屋だ。

 

 

【食べログ】

https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/fukuoka/A4001/A400202/40000001/top_amp/

 

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