【名古屋】若き大将の飽くなき探究心。どこまでも続く果てしなき寿司ロード「寿し道 桜田」

【名古屋】若き大将の飽くなき探究心。どこまでも続く果てしなき寿司ロード「寿し道 桜田」

 

寿し道 桜田

(sushimichi sakurada)

名古屋の名店が集まる、丸の内エリア。名古屋ナンバーワン、いや全国的にも超有名店「寿しの吉乃」の跡地に2019年3月に開店したのが「寿し道 桜田」。東海産の素材で仕上げた自慢のシャリと、全国から選りすぐりの食材を組み合わせたエンタメ系寿司。東京の有名店「久兵衛」や「とかみ」で修行を積んだ、まだ29歳の大将が繰り広げる、桜田劇場を楽しむ。

 

【アクセス】

久屋大通駅から徒歩7分

 

【コース】

夜:おまかせ2万円

 

【このお店のスペシャリテ】

・炊きたてのシャリ巻

愛知県豊橋市の「女神のほほえみ」という米をバーミキュラ炊飯器で炊く。その炊きたての米に、東海産の赤酢をかけて桶の中でシャリ切りするという演出から桜田劇場がスタート。

シンプルに海苔、わさびとともに。粒が大きい米は立っていて美味い。

 

・北陸のアラと唐津の赤ウニ

モチモチの分厚い食感が最高。赤ウニの凝縮された甘みが幸福感を余計に掻き立てる。ゆずの香りも素晴らしい贅沢なおつまみ。

 

・大間のマグロ 大トロ

使用するのは日本一のまぐろ問屋「やま幸」のマグロ。今回は青森大間の190kg。最初に4番打者からスタートする印象づけの演出が憎い。口に入れた時のサクっという食感がステキ。サイドに包丁を入れることで「エッジを効かせる」という技術の解説が勉強になる。大将の自信を感じさせてくれる逸品。

 

・山口の赤貝

見た目が芸術品的なアートでテンションがぶち上がる。さまざまなコリコリ食感が交差するまるでコリコリのスクランブル交差点のような、口の中で食感の渋滞が巻き起こってしまう最高の逸品。

 

・北海道いくらの蒸し寿司

いくらの新しい食べ方を新発見した気持ち。プチプチ感がなくなった代わりに卵黄のような卵感をめちゃくちゃ感じる。いくらを見ると、この食べ方を思わず思い出してしまうような衝撃の逸品。

 

・羅臼のブリとあん肝のパテ

見た目からエロすぎる。ブリは軽くしゃぶしゃぶにすることでややさっぱりと。あん肝のパテは隠し味に八丁味噌。名古屋らしいおつまみは、反則級の美味さ。

 

・赤身漬け

古き良き江戸前寿司は赤身にからしをつけて食べるというトリビア。粒マスタードも混ぜている。まずは漬けることで醤油の塩分で水分を抜き、最後にもう一度醤油を塗ることで仕上げるというこだわり。醤油を活用し、「マグロの味」を実感するこだわりの逸品。

 

・函館のバフンウニ ウニon theウニ巻

ウニリゾットにウニをたっぷりのせたウニオンザウニ。禁海苔は熊本産、日本一を2度受賞したというもので、この海苔を使っているのは、シンガポールの木村、熊本の仙八、そして桜田という三軒だけ。通常の倍の分厚さの特徴品の海苔の主張、そしてウニのトロっとした甘さが贅沢すぎる、禁断の海苔巻。

 

・輪島のどぐろの炙り

桜田のスペシャリテ。炭火で上から炙るという演出も面白い。

まるでラガーマンのようなマッチョで重厚感があるフォルム。食べた瞬間に「うわっ」と口にしてしまう、反則級の美味さ。

 

・マグロのコラーゲンスープ

マグロの1番美味い皮下脂肪部分で出汁をとったお椀もの。初めて食べた味。皮の下の部分の味がする。印象に残る椀ものだ。

 

・名古屋コーチンの玉子

低温調理で5時間かけて仕立てたデザート代わりのトリは、玉子。まるで羊羹のような見た目が印象的。味はカラメルプリンのようなスイーツ感が面白い。「記憶に残る」というこだわりを最後まで貫く大将の哲学。これにて桜田劇場が幕を閉じた。

 

 

【まとめ】

「構成力」「演出力」というキーワードがこのお店への印象。これまで訪問したエンタメ系寿司屋とは違い、エンタメ系寿司屋ではあるもののギラッとしたいやらしさもなく、大将の温度感がちょうど良いので、誰でも楽しく食事が出来る。10年間の修行を通して技術はちゃんとしており、これから本当に予約困難店になっていくことが間違いないと確信した。何度も通い、進化を見届けたい期待の名店だ。

 

【食べログ】

https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23070288/

 

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