【六本木】一生に一度は行きたい!!世界が惚れた究極の江戸前寿司「鮨 さいとう」

【六本木】一生に一度は行きたい!!世界が惚れた究極の江戸前寿司「鮨 さいとう」

 

 

鮨 さいとう

(sushi saito)

 

【アクセス】

六本木一丁目駅から徒歩3

 

 

【コース】

おまかせ:35000円程度

 

 

【いただいたもの】

・だしいくら

さいとう劇場の1品目はいくらからのスタート。いくらの上には神津島の海苔をふりかけている。スプーンを入れると大きめ粒のいくらが底までぎっしり。口に入れるとプチっと弾けてそのままスーッと流れていく爽やかな食後感がある。ここから次々と何が出てくるのか、期待が高まる。

 

・赤ウニの食べ比べ

ウニはツマミでシンプルに提供。左が愛媛の赤ウニ。右が唐津の赤ウニ。どちらも甘く濃ゆい濃密な味わい。齋藤さん曰く、バフンウニは味が強く、赤ウニは香りが強いとのこと。

 

・蒸し鮑

千葉の黒鮑をお出汁に潜らせて提供。シンプルだがこの食べ方は初めてかも。鮑の厚さ、食感が絶妙すぎる。この硬すぎず、柔らかすぎずという食感はどうやって演出しているのか?と聞くと「これはもう個体だね、あとはカット。ぶつ切りもいいんだけど、波を打ちながら包丁を入れることで香りを感じやすくしている」と大将。お出汁も絶妙で、もちろん飲み干してしまう。優しく丁寧で上品な味わいだ。

 

・鮑の肝とシャリ

ここでシャリを投入した一品が登場。「これが鮨さいとうのシャリなのか」という気持ちが昂った。シャリと肝ソースを混ぜると、見た目は超贅沢な寿司屋流カレーライスのよう。スーッと喉を通っていく味わい。肝ソースは濃厚でクリーミーというよりはさっぱりスムーズに胃袋に入っていく。

 

・カツオのタタキ

気仙沼の戻り鰹。鴨肉のようにも見える美しき紅色が眩しい。藁で炙った皮目の部分がポイント。目を瞑り口内の神経を集中。カリッとサクッとする皮目から徐々に溢れ出るワイルドかつ上品な脂に唸る。

 

・毛蟹

モンブランのような美しいフォルム。剥くのが大変だったんだろうなぁとお弟子さんの仕込みに感謝。口に入れるとふわりと繊細な食感。蟹酢もほんのり甘く、相性は抜群。どのネタも全くクセがなくスーッと喉を通り越していく。

 

・アナゴの白焼き

焼き立てのパリッパリのプリップリ。「唐辛子が入ったピリ辛醤油か塩で食べてください」と大将。アナゴはプリッと筋肉質な食感で、ほんのり脂がジュワッと染み出る。付け合わせのきゅうりのシャキシャキ感も脇役を通り越した美味さ。シンプルで雑味が全くないつまみのラインナップでした。

 

・ヒラメの昆布締め

ここからは握り。ヒラメの昆布締めからという白身スタートは王道だ。食べてみると見た目以上に分厚く、シャリの温度と適度な塩味がたまらない。齋藤さんの握る姿も含めて、美味い。握りを食べるとどんどんテンションが上がってきた。

 

・シマアジ

シャリの温かさに包まれる逸品。ムッチムチのシマアジの食感は絶妙に筋肉感があり食べ応え満点。個体のレベルがハンパなく高いのだと直感的にわかる。シマアジってこんなに美味いんだなぁと再確認できた。

 

・新子

2枚付。もちろん産地は九州。身質の分厚さと皮目の柔らかさにシャリが混ざり合い幸せな味わいが創り出される。咀嚼するごとにクリアな美味さを感じる。これが一流の江戸前寿司か。感動級の美味さでした。

 

・赤身漬け

ここからは大間のマグロ3連発。持った瞬間のぷるっとした感じからして「あ、このマグロやばいわ」とわかる。ぼってりした厚みある最上級のマグロと人肌温度のシャリの組み合わせ。これぞ、寿司だ!と心の中で叫びました。

 

・中トロ

赤身からトロへのグラデーションが美しく色っぽい。脂は程よく、香り高い。シャリとの相性が本当にすごい。何度も言いますが、鮨さいとうの握りは見た目以上に大きめサイズで食べ応えがあります。

 

・大トロ

悶絶級の美味さ。さりげなく包丁が入っているので余計にシャリと馴染む。持った瞬間の温度帯、質感、口に入れた時のほどけていく感じがやばい。余韻がくどくなく、スーッと消えていく。文句なしのキングオブ寿司!

 

・新イカ

旬ネタ。食運に感謝。結構ハード目な食感。大人の味わいがする新イカはスミイカの赤ちゃん。少し大きめに育った個体なのだろうかと食べながら想いを馳せた。

 

・車エビ

茹でたてを握ることで、想像以上に温かい温度に感じる逸品。思わず、シャリの温度を高くしたのかと錯覚してしまった。尻尾を切って、丸みのあるぷっくり系フォルムなのが可愛い。噛むほどにジュワッと瑞々しいうまみと香りが強まる。美味すぎて思わずのけぞってしまった。

 

・アジ

京都舞鶴のアジ。歯を入れると潔いシャープなサクッと食感の後に、モチッと脂の乗った味わいに深化していく。余韻が強く、見た目以上に存在感のある逸品。シンプルだが奥深い寿司だ。

 

・石垣貝

旬ネタ。こんなに大きな石垣貝は初めて見た。包丁を入れることで石垣貝なのにゴリッとした歯応えがあるのに驚いたし、とり貝のような滑りもある。こんな石垣貝は食べたことがない。石垣貝以上とり貝未満という不思議な個体に巡り会えた。

 

・アナゴ

アツアツの状態で握る。見た目からして今日の握りの中で1番大きいサイズ感。手で持った時のあったかくほわっと今にも崩れそうな柔らかい質感は記憶に残るレベル。口に入れるとアナゴにハグされているかのよう。優しくほんわりと包み込んでくれる味わい。幸せを超えた幸せを体験できる逸品。

 

・味噌汁

 

・太巻きと玉

おまかせの締めはボリューム満点の太巻き。干瓢、椎茸、玉子、アナゴ、きゅうりと具沢山。もちろん一口で食べて頬張るという贅沢な選択を。噛み締めるごとにそれぞれの具材が絡み合いガツンとした美味さが出来上がる。玉はプリンのようなぷるっとした食感。

 

・シャリ玉

わがままを言って、「鮨さいとうのシャリ玉」を注文。大粒の米なのが見た目からわかる。見た目は白いが、米酢は使わず赤酢オンリーとのことでびっくり。口に入れると米の表面が硬く、水分量は少なめ。咀嚼するごとに米のあまみ、うまみ、塩味がくる。砂糖は使用せず、赤酢と塩だけを使用しているとのことだが塩梅が絶妙。正統派でバランス力が突き抜けた「銀シャリ」という名がふさわしいシャリだ。

 

 

【まとめ】

美食家たちから「日本一の寿司屋」「世界一の寿司屋」と謳われる名店中の名店に初訪問。現在は完全紹介制で、新規予約は不可という敷居の高い寿司屋です。

1列ストレートに並ぶ8席のカウンター席の向こう側に立つのは、キリッと、ビシッとした眼差しで真剣に寿司を握る斎藤大将。ネタを切る姿、握る姿、客あしらいする姿。その仕事ぶりは、一挙手一投足に目と心を奪われるほど美しい。

提供されるのはどれも潔いほどシンプルですが繊細で奥が深い最高峰の江戸前寿司。シンプル、端正、シャープな寿司。状態の良い超S級食材を使用しているのはもちろんですが、仕込みの塩梅がどれも本当に「絶妙」です。

強烈な味や映えるフォルムのいわゆるその店のスペシャリテ的な逸品があるのではなく、はじめから終わりまで全ての逸品が「トータルバランス」の上に成り立っているのが、鮨さいとうの寿司なのだと感じました。

握りは米のうまみと酢と塩の塩梅が抜群のくっきりとしたシャリの大きさ、切りつけたネタの分厚さが組み合わさる。想像以上に1カンの食べ応えがあり、1口の満足感もしっかり。

一生に一度の体験を出来ただけでも幸せですが、またいつか訪問したい、日本最高峰の寿司屋でした。

 

 

【食べログ】

https://s.tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13015251/top_amp/

 

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